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新入社員研修を一挙公開

古典的な伝道手法だ。 いったんどこかのOEMがクロームを手に入れたら(このテクノロジーは、消費者により高価なハイエンドのパソコンを購入する動機をあたえるのだ)ほかのコンピュータメーカーのタイプのOSよりも巧みにウェブコンテンツを表示できるようになれば、それはインターネット上でみずからを差別化するための手段になる。
クロームの無償配布は、E氏の壮大な計画には含まれていなかった。 「クロームエフェクトがOEMマシンに搭載されなかったのは、おれが最初にOEMから金を取ることにこだわってしまったせいだ」E氏は語る。

コンテンツがないことが原因じゃなかった。 気づいたときには、もう無償で配布するしかなくなっていた。
無償という価格を(マイクロソフトの)OEMセールス部で認めてもらうのはとても不可能だった。 無償配布にはがっかりさせられたものの、少なくともE氏と、そのチームと、多くの業界人たちは、クロームがウェブに革命をもたらすと信じていた。
だが、いまは革命にふさわしい時ではなかった。 M社は、ネットスケープやアップルといった競争相手をインターネット上から追い出すつもりはないのだと主張した。
となると、ビースティ・ボーイが、クロームめっきのハーレーを乗りまわしたり、新種のインターネット・テクノロジーについて胸をどんと叩いたりしているのは、なるべく目立たないようにするというM社の暫定戦略に反するものだった。 実際、クロームの車輪に乗って出世を狙うというE氏の野望は、すぐに、司法省の反トラスト法訴訟や、またもや実施された組織再編成の重みに押しつぶされてしまった。
背中の痛みで衰弱し、反トラスト法訴訟の準備で心が乱れていたため、E氏は、自分の領土がもっとも脆弱になっていたときに、それを守ることができなかった。 しかも、E氏の上司で、クロームをいちど殺しかけながら、今年のはじめにそれを復活させて擁護派にまわったC氏は、3ヵ月の休暇をとっていた。
E氏の大事な保護者である事業部長が、なわばりをほっぽったまま姿を消していたのだ。 一部の人びとは、E氏のかわりにB氏を任命したC氏を非難した。

「いつだってC氏のせいなんだ」何人かのエンジニアがいった。 だが、A氏はべつの読みをしていた。
彼の見たところでは、O氏(ウィンドウズOSとインターネット開発の責任者をつとめる狭滑な事業部長)が、今回の再編成でマルチメディアとクロームに狙いをつけたものと思われた。

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